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20話

季淑妍からの挑発に対して、今の私には反撃する力がない。耐えるしかない。

金苗は彼女に政教処に残されたが、私にはどうすることもできず、ただ「気をつけて」という目配せを金苗に送っただけで、不機嫌そうに表を手に、政教処を離れ教管科へと向かった。

女子監獄の政務棟は七階建ての建物で、主要な職能部署はこの建物内にそれぞれの事務室を持っている。ただ、一通り探してみると、教管科の事務室が一番みすぼらしいことに気づいた。

くそ、一棟の建物に少なくとも数百の事務室があるのに、どうして教管科はこんなに冷遇されているんだ?

なんとなく感じた、結局は季淑妍というあの女に陥れられたのだと。

教管科の...