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199話

財務科からお金を受け取り、私はまず県の中心部へ向かった。

新しい銀行カードを作り、受け取ったお金を全額預け入れた。

図書室の設立は私が提案したことだから、当然私が担当する。お金を自分の銀行カードに入れておかないと、振込みなどが面倒になる。

県の中心部で適当に昼食を済ませ、これ以上留まることはせず、女子刑務所に戻ると、すぐに監房管理棟に入った。

もはや弦に矢がつがえられた状態だ。一分も無駄にはできない。

階上に来て、蘇科長のオフィスの前を通りかかり、無意識にドアを押してみた。

ドアがきぃと音を立てて開いた。

蘇科長はソファに斜めに横になっていて、二つの美しい足が外に出...