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19話

「目の前の政教処の事務室のドア、今まさに関所のようだ。」

「よく分かっている。中に入って一回りすれば、季処長からあの公務員のポストをもらえる。」

「逃げ出せば、採用書類を突き返され、また一からやり直しだ。」

「だがそうなれば、公務員になるチャンスを失い、二度と這い上がれなくなるかもしれない。」

「金苗の緊張と期待が入り混じった表情を見て、私は一つ息をついて、政教処のドアをノックした。」

「中にいる季処長を怒らせてしまったが、純粋な金苗を巻き込むわけにはいかない。これだけ長い間学校で苦労してきたんだ、誰だって今日まで簡単ではなかったはずだ。」

「思いがけないことに、ドアを一度ノックし...