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17話

監獄の宿舎に戻ったのは、夜の十一時頃だった。館内は静まり返り、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。

上階に上がってみると、薛強の部屋が私の隣だということを初めて知った。

女子監獄に来てから、他の男性職員を見かけたことがなかった。私と薛強だけで、しかも一人一部屋の宿舎。なぜ一緒に住まないのだろう?

もしかして、薛強が言っていたように、「あの行為」をしやすくするための配慮なのか?

酒臭い息を吐きながら部屋の鍵を開けようとする薛強。私は一言だけ声をかけて自分の部屋に戻るつもりだった。ところが、薛強が鍵を取り出す前に、ギィッと扉が開いた。

「どこ行ってたの?こんな遅くまで。待ちくたびれちゃった...