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16話

「口の中の犬肉を力強く噛みながら、唐潔のことを思い出すと、突然、季処長が俺のベッドに横たわっている姿も頭に浮かんできて、思わず後悔の念が湧いてきた。

結局、この精力を季処長というあばずれに注ぎ込むことになるなら、あの時唐潔を抱いておけばよかったと思う。

唐潔はそれでも令嬢の身分だ。あんな尻軽女と遊ぶよりはましだろう?

今考えると、涙が出てくるよ。

俺は立ち上がって薛強の杯に酒を注ぎ足し、苦笑いしながら言った。「強兄、この女子刑務所に来たのは、俺にも言えない事情があってさ。もう何も言うまい」

薛強は少し笑った。「お前さんにも裏事情があったとはな。まあ、来たからには腹をくくるしかない。た...