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156話

白画龙の様子を見ると、何か急ぎの用事があるようだが、私は周雅を抱きかかえていて、彼に構う気など全くなかった。

「用があるなら明日にしてくれ」

そう言って、部屋の中へ歩き出そうとした。

白画龙は手を伸ばして私を引き留め、声を潜めて言った。「一言だけだ。陽兄、今夜の一戦で俺たち兄弟は定川でひとまず足場を固めた。次はどうするつもりだ?」

私は眉を上げて彼を見た。こいつは空気が読めないな。私はまだ人を抱きかかえているというのに、こんなことを聞いてくるとは。

「次は何もない。安定を求めるだけだ」

言い捨てて部屋に入り、足でドアを閉めて、白画龙と小幺を締め出した。

周雅をより奥のベッドに寝か...