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14話

「ベッドの上で憂鬱に座り込む。今、仕事の配置を担当する上司を怒らせてしまった。これからこの女子刑務所で、俺に良いことなんてあるのだろうか?」

幸いにも刑務所という場所は公務員の範疇だ。季処長を怒らせたとしても、仕事を失うまでには至らないだろう。

その季処長も、せいぜい今後の業務で陰湿に嫌がらせをしてくるくらいだ。

だが俺はそれでも成績優秀な秀才なのだ。自分の能力を信じれば、どんな持ち場でも成果を出せるはずだ。

今回は己への試練と思って、これからは少し気をつければいいだけのことだ。

まだ心の中で自分を鼓舞している時、携帯が鳴った。見てみると金苗からだった。

「金苗、どうした?そっちは...