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82話

「呉さんがね、何か買い物に行くって、これを届けてくれって」私はそう言いながら、手に持っていたものを差し出した。

「じゃあ先生、どうぞお上がりください」

韓彤は急いで手を伸ばして私の手からものを受け取ろうとし、その小さな手が思わず私の手に触れた。

一瞬、韓彤の柔らかくて繊細な小さな手が自分の手をつかんでいるのを感じた。彼女の手から伝わってくるふわふわとした感触に、心が思わずときめいた。

彼女が目の前に立っているせいで、彼女の体から発せられる温かい息遣いが空気中に漂い、もちろんその一部は私の体にもはっきりと感じられた。

さらに、韓彤の体から漂う、ほんのりと汗の香りを含んだ芳香が、私の胸を...