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771話

邱時が去った後、すぐに私は隣にいる謝儀に尋ねた。「今日は何か用があって来たの?」

「もちろん。バスケ部の使いで来たのよ。部員たちがあなたを校内チームに誘いたいんだって。どう?」

謝儀は澄んだ瞳をきらきらさせながら聞いてきた。

「ごめん、興味ないよ。もう帰っていいから」

私はすぐさま断り、謝儀に検討する余地すら与えなかった。

「どうして?」

「どうしてもなにも、単に参加したくないだけだよ」

「そんな身勝手な態度じゃダメよ。一ヶ月後に日本の交流団との試合があるのよ。この試合は絶対に負けられないの。個人的な立場からも、民族の誇りという観点からも、私たちは負けたくないの!」

「もういい、説...