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767話

「ガッシャーン!」

ゴールのリングが悲鳴を上げ、抗議するように上から下へと揺れ動いた後、不満そうに元の位置へ戻っていく。

これは何だ?

空中でハンドチェンジからのダンク!

まるでコートの中央にカーターが立っているかのようだ。

いや、それは当然この俺だ。

俺はゴール下に安定して着地し、まだ地面で弾んでいるバスケットボールを片手で掴み取った。

自信に満ち溢れた表情で静かに、全員の目を一人一人じっくりと見つめる。

全ての人間に俺の強烈な自信を感じ取らせるように。

誰が最初に手を叩いたのか分からないが、続いて、全員が力一杯拍手し始めた。

瞬く間に、その音はバスケットボール館の屋根を突き破り、天空へと響...