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726話

「私の反論も口に出た。

しかし、小花がまだ納得していないようだったので、続けて言った。「もう一つ例を挙げよう。この例を聞けば、女性の方が男性より好色だと思うかもしれないね。

その例というのはさっき起きたことなんだ。男は女より好色だと主張する女性が、浴室のドアの隙間から男性の入浴を覗いていた。これって女性の方が好色じゃないかな?」

私は笑い出した。

小花は私が挙げたその例に言葉を失い、泥棒が現行犯で捕まったように、徐々に顔を赤らめていった。

私が言った例の主人公は他でもない彼女自身だったため、小花は信憑性のある反論を見つけられなかった。

小花がついに何も言い返せなくなったところで、私は得意げに笑...