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67話

「そういえば、他のことは分からなくても、そのネタなら俺も知ってるよ」

返事をしようとした矢先、蘇瑶が突然くすくすと笑い、椅子から立ち上がると、ゆっくりと前方へ走り出した。

彼女の後ろ姿を見つめながら、心の中でつぶやいた。まったく、手に負えない小悪魔だな。一挙手一投足が人を惹きつけるだけでなく、言葉の端々にまで色気が溢れて、胸の内に欲望の炎を燃え上がらせる。

どうやら今夜帰ったら、弟分の力を存分に発揮してやらないとな。

しばらく走った後、おしゃべりしながら部屋へ戻る道を歩いた。蘇瑶とあれこれ話しながらも、頭の中では彼女の体をどう攻略して、幸せの頂へ導いてやろうかと考えていた。

部屋に戻る...