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666話

ベランを静かにベッドに横たわらせ、彼女の寝間着を少し上げて、その細い腰に蜻蛉が水面に触れるように軽く指で撫でた。

人生で最も至福の瞬間とはこのようなものかもしれない。道端の灯りも恥じらうように少し暗くなったようだ。

私の異質な愛撫にベランは心の奥がくすぐったくなるのを感じ、彼女の手が私の髪に差し込まれた。私は指先でベランの脚の付け根の三角地帯を軽く撫で、最後の一撫でだけ少し強めに力を入れた。

「くすぐったいわ、そこはダメ」ベランが思わず声を上げた。

「今日は敏感みたいだね」私は囁くように言った。

ベランは答えず、自らの丁香のような小さな舌を差し出してきた。乾いた四枚の唇が密着し、忘我...