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565話

「楚如玉の引き締まった体にぴったりと張り付いた衣装を見て、私は理解したと頷きながらも、心の中では、『くそ、こんな姿で会いに来るなんて、明らかに誘っているじゃないか。いつか必ず、また君を押し倒して、天にも昇るような快感に溺れさせてやる』と密かに思っていた。

そんな思いとは裏腹に、表面上は何事もないような顔をしていると、楚如玉は艶やかに微笑んだ。「張先生、せっかくですから、上がってゆっくりしていきませんか」

そう言いながら、楚如玉は先に立って私を二階へと案内した。

「お邪魔します」と私は頷いた。

楚如玉の後ろについて歩きながら、私はこのジムの造りや内装に目を向ける余裕などなかった。今の私の...