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505話

彼女の行動に思わず苦笑してしまった。この子は純粋すぎて本当に白紙のような存在だ。間違いなく、今までこういう類のものを見たことがないのだろう。

私は彼女をなだめながら、優しく頭を撫でた。こういうことをどう説明すればいいのか本当に分からない。頭が痛い。やはり我が国の性教育にはまだまだ力を入れる必要があるな。

しばらく泣いていた彼女は、涙に濡れた可愛らしい顔を上げて尋ねた。「お兄さん、まだ痛い?」

痛くないと言えば嘘になる。あそこは人体で最も脆弱な部分で、チャックに挟まれるなんて、指を刃物で切るよりもずっと痛い。ただ、時間が経つにつれて、痛みも少しずつ和らいできていた。

私が頷くのを見て、彼...