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500話

私の心臓はドクドクと激しく鼓動し始め、呼吸も次第に荒くなっていった。熱い吐息が彼女の首筋にかかり、髪の毛まで揺れ動いていた。

「義姉さん」頭がショートしたように、私は思わず声をかけていた。

「ん?」義姉さんが尋ねてきた。「どうしたの、張宏?」

「あの……兄さんとは、うまくやってる?」なぜだか、普段は口達者な私も義姉さんの前だと緊張してしまう。おそらく義姉さんに対して不純な思いを抱いているからだろう。

「うまくやってるわよ」義姉さんは優しく微笑んだ。「どうしてそんなことを聞くの?」

「でも……でも、兄さんってほとんど家に帰ってこないじゃない。いつも職場に泊まりこんでるし。どんなに……ど...