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486話

思わず横目で彼女を盗み見てしまった。スーツ姿の胸元は豊かに膨らみ、シートベルトが胸の谷間に食い込んでいる。下半身は黒い絹のパンツスーツながら、横から見ると臀部と太ももにぴったりと張り付き、より一層想像を掻き立てる姿だった。

義姉がシートベルトを調整し、ちょうど顔を上げた瞬間、私は罪悪感から慌てて視線を前方に戻した。だが動作が遅れ、一瞬だけ彼女の目と目が合ってしまった。

心臓が激しく鼓動し始め、耳の付け根まで熱くなるのを感じた。自分の義姉に対して不埒な思いを抱くなんて、何てろくでなしだ、と心の中で自分を罵り、自分を平手打ちしたい衝動に駆られた。

義姉は私の視線に気づいていないようで、私を見...