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460話

彼女は慌てた様子で私の頭を両手で包み、左右に確認する。微かに開いた赤い唇からは香り高い吐息が漏れ、一瞬にして私は柔らかな温もりに包まれた。両腕は意志とは無関係に持ち上がり、彼女の細い腰に回す。手のひらは滑らかな絹のパジャマ越しに彼女の背中に触れ、思わずそっと上下に撫で始めた。

彼女は私に何か異常があるのではと心配するあまり、私のこの一連の動きに全く気づいていないようだった。

彼女が私の頭部を注意深く調べている時、突然浴槽の底から強い水流が噴き出した。背中が水流に押され、体が一気に下へ滑り、顔全体が薄い絹のパジャマ越しに彼女の柔らかな胸に覆われてしまった。鼻先はちょうど香りに満ちた谷間に挟ま...