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383話

一度温め直された料理は、どうしても味が落ちるものだ。

それでも久しぶりに蘇瑶と一緒に食事をするのは格別で、最初は蘇瑶が私にお酒を勧めていたのに、いつの間にか私の方がボトルを空けるようになっていた。

気づいた時には、少し控えるどころか、二本目の赤ワインまですでに底が見えていた。

まずいまずい、本当に節制がなってないな。

顔をさすりながら思う。赤ワイン二本程度では酔うほどではないし、そもそもその二本のうち少なくとも半分は蘇瑶の胃袋に入ったはずだ。

「おじさん、もう一本持ってきましょうか?」

二本とも空になったのを見て、蘇瑶はまだ物足りないといった様子で立ち上がり、またワインを取りに行こうとした。

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