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370話

董秋玉は長く悲痛な叫び声を上げた。義妹への失望、無理やり犯された屈辱、そして引き裂かれるような痛みが、ついに彼女の涙を解き放った。

義姉の痛みで蒼白くなった美しい顔と、涙に濡れた瞳を見て、顔夢語は胸が痛んだ。だが、もう一度同じ状況になっても、彼女は同じことをするだろうと確信していた。というより、義姉が密かに「彼」に恋心を抱いていることに気づいた時から、すでに義姉のために計画を練っていたのだ。ただ、チャンスがこんなに早く、こんなに激しく訪れるとは思わなかっただけだ。

従兄が不能だと知った後、顔夢語は当然、義姉がこの面で満たされることを願っていた。今回のように無理やりではなく。しかし、そんな機...