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364話

「もちろん私も義姉さんのことを大事にしているわ。だからこそあなたにこうしてほしいの。まだ知らないでしょうけど、義姉さんはとっくの昔にあなたに恋をしているのよ」顔夢語は無力感に満ちた溜息をついた。「これが私たち姑と嫂の運命なのかもしれないわね。二人ともあなた一人に弄ばれる運命だなんて」

なんだ、自分が義姉さんを好きなだけじゃなく、義姉さんも自分のことを好きだったのか。急に胸の中で何とも言えない高揚感が湧き上がってきた。

顔夢語がこういうことで嘘をつくはずがないと分かっている私は思わず嬉しくなったが、それでも彼女の提案には同意したくなかった。眉をひそめて言った。

「でもそれはまずいだろう。義姉...