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363話

義姉さんを説得する前に、顔夢語と相談する必要がある。董秋玉に対して多少の気持ちはあるものの、やはり僕は顔夢語の彼氏だ。ただ、不思議なのは、なぜ董秋玉が僕と顔夢語がゲームをしているのを見て、あんなに大きな反応をしたのかということだ。

董秋玉は僕に抑えられているとはいえ、話すことには支障はない。しかし今の彼女は明らかに僕と話したくないようで、ただ可愛らしく「ふん」と鼻を鳴らしただけで、目を閉じてしまった。

僕は仕方なく頭を振り、董秋玉の部屋を出た。だが気づかなかった。背を向けた瞬間、董秋玉が再び目を開け、僕の後ろ姿を複雑な眼差しで見つめていたことに。

「なるほど、義妹が彼と一緒にいたい理由が...