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354話

「思凡、どうしたの?」唐柳がまだ我に返らないうちに、私は急いで下半身を露出したままの趙思凡を椅子に座らせ、それから自分の席に戻って、酒を飲んでいるふりをした。

「何がどうしたって?」趙思凡は平静を装って言ったが、実際には彼女の両足はふらつき、か弱い体は次々と力を失い、いつ床に崩れ落ちてもおかしくない状態だった。

「さっき、私の上に乗ってるのを感じたんだけど」唐柳はぼんやりとした様子で言った。

「あなたが酔っぱらってるからでしょ。部屋に戻って寝なさいって言ってたのよ」趙思凡はでたらめな言い訳をでっち上げた。

「俺、酔ってなんかないよ!まだ張先生と飲むつもりだったんだ!」唐柳はしゃっくりを...