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275話

私の顔はちょうどベランの襟元に埋まり、しかも奇妙なことに、唇が彼女の桃のような胸に触れる位置にあった。

滑らかで柔らかな感触に、頭を上げる気になれなかった。ベランが小さく甘い吐息を漏らした瞬間、胸の内に抑えていた衝動を抑えきれなくなり、舌を伸ばして彼女の桃のような胸に軽く舐め触れた。

ベランの体が一瞬震え、顔が一気に真っ赤に染まった。呼吸が急に荒くなり、豊かな胸が上下に揺れ、その動きに合わせて私の頭も揺れ動いた。

ベランは小さく声を上げ、全身から力が抜けたように、私を押そうとしていた手も力なく横に垂れてしまった。

驚いたことに、彼女は何の抵抗もせず、言葉さえ発しなかった。ただ静かに横たわり...