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239話

「私の両手は絶えず顔夢語の体を撫で回し続けていた。彼女を抱きかかえて小さな丘に辿り着いた時には、彼女はすでに私の腕の中で柔らかく崩れ落ち、かすかに上気した吐息を私の耳元に吹きかけていた。その熱い息が耳をくすぐり、痒さを覚える。

体が爆発しそうな感覚に駆られ、思わず抱きしめる腕に力が入る。

何枚もの服を挟んでいるというのに、顔夢語の胸の双峰が私の胸にしっかりと押し当てられているのがはっきりと感じられた。その豊かな感触に、私は強く惹かれずにはいられなかった。

顔夢語の長い髪が私の顔を覆い、その髪から漂う香りが心に染み入る。抱きしめている彼女の体温は徐々に上昇し、耳元で聞こえる息遣いはさらに荒く...