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117話

「苏瑶のちょっと艶めかしい言葉を聞いて、思わず血が沸き立ち、興奮が込み上げてきた。ただ彼女をベッドまで介助するだけのはずだが、もしかしたら何か起こるかもしれない。

そう思い、私はすぐに承諾した。

数歩で食卓に近づき、苏瑶をベッドまで支えようとする。

苏瑶はすでに力なく頭を卓上に伏せていて、元はきちんと結い上げられていた美しい髪も、今は少し乱れていた。だがそれがかえって妖艶な魅力を醸し出している。

「ねえ、俺が支えてあげるよ」

そう言いながら、私は手を伸ばして苏瑶の細い腰をしっかりと抱き寄せた。

彼女がどう思ったのかは分からないが、私が彼女の体を抱きかけると、朦朧としていた彼女は自然と私の腕の...