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940話

「そうそう、まだ十六歳で、高校一年生なんだ。お母さんが出張に行ってて、義姉さんの家に泊まりに来てるんだよ」

「十六歳の女の子がなぜそんな意地悪をするの?」ここまで言って、秦姉さんは眉を上げた。「まさか本当に彼女とそういうことしたんじゃないでしょうね?」

「してない、してない、そんなことするわけないじゃないか!」

「何がありえないの?今の学生たちはみんな開放的で、十六、七歳で中絶する子だって珍しくないわよ。あなたみたいなろくでなしなら、何をしでかすかわからないでしょ?」

「秦姉さん、本当にないんだって。信じないなら、彼女に聞いてみてよ!」

「私が彼女に聞く?なぜ私が聞かなきゃいけないの...