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882話

「そりゃあ嬉しいよな」

こんなに日が経って、俺もまた義姉さんと「交流」したいと思ってたんだ。まだできるかどうか、試してみないとな。

義姉さんに電話をかけ終えると、俺はベッドに横になった。

ベッドにはまだ秦姐の匂いが残っていて、特に枕には彼女の髪の香りが漂っていた。

その時、足音が聞こえてきた。

目を開けると、梅子が入ってきた。

「金水?」

「秦姐は帰ったの?」

「秦姐が羨ましいわ、車の運転もできるなんて」

「それが何だって?都会じゃ女性ドライバーなんて珍しくないよ!秦姐は警察官だから、よく外回りの仕事があるし、自分で運転できた方が便利だろ」

「そうね」

「秦姐と話してる時、彼女があなたの手を握...