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877話

梅子が私に向かって歩いてきた。

「金水?」

「えっ」

「秦姉さんが、マッサージしてほしいって」

私は立ち上がった。「話は終わったの?」

「うん、終わったよ」梅子はちょっと躊躇するような様子で言った。「さっきのこと、全部お父さんとお母さんに話したの?」

「もし全部話してたら、うちの母さんがそんないい顔するわけないだろ?あんなに喜んで、いい後ろ盾が見つかったって思うか?安心しろよ、お前の借金を返すって話はしてない。高血圧で倒れでもしたら、めでたいことが不幸になるからな!」

そういえば、父は高血圧で、長年「降圧霊」という薬を飲んでいる。

「金水、これは私が頼んだわけじゃないよ。秦姉さんが自分から言い...