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865話

「ごくん!」

喉元で唾を大きく飲み込んだ。

「体が火照っていたから、ちょうど冷たいシャワーを浴びたんだ!」私は苦しげに言った。

梅子の青春に溢れた身体から目を逸らさずにはいられなかった。

「早く上がって寝なさいよ、風邪ひくわよ」

私はもぞもぞとベッドに上がった。

そのとき、梅子はようやく自分のパジャマを着始め、それからベッドから降りてテレビを消した。

「梅子、もう少し君と彼氏のことを聞かせてくれない?」眠れなくて、そう言った。

「金水、元彼よ」梅子は訂正してきた。

「そう、元彼だった」

「別に話すことないわよ」

「まだ何か話があるんじゃない?俺から見ると、君の元彼ってそんな特別な人には見えない...