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858話

「クソ、こいつはまだ先に梅子を抱こうとしてるのか」

てめえのクソ野郎!

もしそんなことをする気なら、俺はもう約束なんて知ったこっちゃない。酒席が終わったら、先手を打ってやる!

「どうだい、梅子。俺が本気で好きなのは知ってるだろ?お前も俺のこと好きなはずだ。早めに体を許してくれたって何も問題ないさ。そうすれば俺も安心できるんだ」

偉哥の誘うような声が梅子に向けられている。

俺は耳を澄ました。今は梅子がどう答えるかだ。

どっちにしても、俺の心は既に決まっている。

「偉哥さん——」

「このままでいいじゃないか?俺は二年以内に三十万稼ぐ自信がある。どうせお前は俺の嫁になるんだ。先に体を許してく...