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856話

「十分もしないうちに彼女は言った。「金水、私はデパートに自分の服を買いに行くから、あなたは行かなくていいわ。ここで待っててくれる?」

「いいよ!」僕は頷いた。

彼女はマクドナルドを出たが、デパートには入らず、広場に立っていた。

さらに数分後、彼女はある方向に手を振っていた!

見ると、体格のいい若い男が彼女に向かって小走りで近づいてきた!

その男が梅子の方へ走ってくるのを見て、僕の口元が思わずピクリと痙攣した!

間違いなく、こいつがあの「偉哥」だ!

さっき梅子がトイレに行くと言って電話をしたのは、彼と連絡を取るためだったんだ。

僕をマクドナルドに置いていったのは、彼に会いやすくするためだった。

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