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855話

「そうなの?このニワトリも本当に困ったものね。真昼間から、あなたの前でそんなことするなんて。あなたは見えないとはいえ、そんなことすべきじゃないわ!」梅子は唇を尖らせた。

「はは、彼が言うには、俺は経験がまったくないから、少し学んだ方がいいって」

「何を学ぶのよ、あなたは見えないのに」

「だから見えないからこそ、お前に騙されないようにって言ってたんだよ!あいつは知らないんだ、俺がお前に触れられないことを」

「その陳ニワトリも意地悪ね、こんなことまであなたに教えるなんて。もういいわ、彼の話はやめましょう。また不機嫌になるでしょ」

家に戻ると、母が私を呼び止めた。

梅子が部屋に入っていく...