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793話

それから、義姉さんが玄関のドアを開けて入ってきた。

いつもより帰りが遅かった。

「義姉さん、お帰りですか?」ソファに座っていた僕は顔を上げた。

彼女はいつもより少し遅く帰ってきていた。

義姉さんは僕を見るなり、大きく驚いた!

僕の頭に巻かれた包帯を見たのだ!

「金水、あなた、どうしたの?」

彼女は靴も脱がずに慌てて駆け寄ってきた。

「義姉さん、大丈夫ですよ。うっかり床で転んで、額をテーブルの角にぶつけちゃっただけです」

「まあ、こんなに血を流して!」

義姉さんは床やソファの上にまだ片付けていないティッシュの塊を見て、顔色が変わった。

「大丈夫、大丈夫ですよ、義姉さん。今はずっとマシになりました...