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767話

私は彼女を宙に浮かせたままにしていた。さぞかし辛いだろう?

私だって辛いのに!

寝室から出ると、義姉さんがテーブルを拭いているのが見えた。

「義姉さん、どこにいるの?」

「ソファのところよ」

私は歩み寄った。

「何かあったの?」

「お腹空いてない?夜食食べたくない?私ちょっとお腹空いちゃって」

義姉さんは夜食を食べる習慣なんてなかったはずだけど。

でも、そう言われると確かに少しお腹が空いてきた。

「義姉さんが食べたいなら行きましょう。こんなに長くマッサージしてたら、私もお腹空いてきました」

「じゃあ、路地の向かいの麺屋さんに行きましょうか」義姉さんは私の腕を引いた。

「いいですね」

空はすっか...