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765話

「じゃあ、一度やって見せるね」

「ゆっくりね!」

「まず一回見てから、次は私が君の手を握りながらもう一度やってみよう。とにかく、温かくなるまでマッサージするんだ」

まあ、こんなに丁寧に説明しているのは、義姉さんがドアのところに立っているのを知っていながら、知らないふりをしているからだ。

数分後、彼女に自分でやってもらった。

彼女はもともとマッサージ師だから、すぐにコツを掴んだ。

「どう?できた?」目が「見えない」私は、当然聞かなければならない。

「できたけど、あなたがやるみたいな感じじゃないわ」

「男女の違いだよ。僕が君にマッサージしても感じるし、自分でやっても何も感じないんだ」と笑いながら言...