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752話

「もう!」麗々は彼の手を払い除けた。「今度はどこに行ってたの?」

「兄貴の用事を手伝ってたんだよ!」亮兄は言いながら、ズボンのポケットから札束を取り出した。「兄貴からのご褒美だ。結構な額だろ?」

麗々の目が輝いた。「じゃあ、バッグ買ってよ!」

「いいよ!」亮兄はお金をテーブルに投げ出した。「で、まだ答えてないぞ、俺のこと恋しかった?」

彼は手を伸ばして麗々の細い腰に腕を回した。

なるほど、この二人は普通の関係じゃなくて、恋人同士なんだな。

前から思ってたけど、麗々は純粋な女の子じゃないってことか。

「もちろん恋しかったわよ、くすくす!」麗々は笑った。

「どこが恋しかったんだ?」...