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750話

「でも、僕にとっては、もう心の負担はないんだ。義姉さんが男を必要としているなら、僕がその責任を担うよ!」

もちろん、心から義姉さんには感謝している。だから、絶対に彼女に無理強いするようなことはしない。

それから、スマホを持ち、サングラスをかけ、白杖を手に取って、外出した。

この白杖は義姉さんが新しく買ってくれたもので、使わないときは折りたたんで短くでき、背中に挟んでおける。

町へ向かう道すがら、知り合いに会う確率はかなり低いだろうから、時には盲人のふりをしなくてもいいかもしれないと考えていた。

ただ、住宅街のあたりでは、やはり盲人を演じなければならない。

路地を出て、何百メートルか歩き、周りに...