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732話

「秦姐は明らかに俺のマッサージを楽しんでるのに、なんでこの俺の才能に興味を示さないんだろう。旦那も彼氏もいないなら、欲求不満のはずだろ」

俺はそう考えながら、手を懸命に動かし続けた。

ただ今回は、わざと礼儀正しく、おへその周辺だけを丁寧にマッサージしていた。

秦姐はまた反応を示し始めた。目を閉じ、体の力を抜いて、口から小さな声を漏らしている。

だが、俺には分かる。彼女の表情には物足りなさが浮かんでいることが。

それでも俺は淡々と同じ場所を揉み続けた。

ついに彼女は我慢できなくなったようだ。少し恥ずかしそうに言った。

「小さな盲目くん、どうしていつもそこばかり押してるの?前回はこんなじゃな...