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666話

「ほら、天賜と金水は実の兄弟じゃないから、血のつながりもないのよ。あなたと金水の間には、その、ね、わかるでしょ?」母は穏やかな表情で言った。

「でも母さん、やっぱり天賜に電話して聞いてみるよ」

「いいわよ、自分で電話してみなさい。でもね、この話は急ぎなのよ。今、天賜は家にいないんだから!」そう言って、母は立ち上がった。

私はすぐに居間の入り口へとこっそり戻った。

心の中は複雑な思いでいっぱいだったが、義姉さんと本当に寝ることになると思うと、期待も膨らんでしまう。

午後、私は部屋で義姉さんがくれた視覚障害者用の携帯でゲームをしていた。足音が聞こえてきたので、急いでゲームを閉じた。

すると、義姉さ...