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636話

私は頭を振って言った。「あれは普通の花ではなく、地獄魔花だ。偶然の機会に人間界に持ち込まれたものだ。そうでなければ、絶対に人間界には現れないはずだ」

老張はうなずいた。「なるほど、この世の中にはまだまだ俺たちの知らないことがたくさんあるんだな。どうあれ、弟貴が無事に帰ってこられたのが何よりだ。さあ、この一杯を飲もう!」

そう言って、彼は酒杯を持ち上げ、私と一緒に一気に飲み干した。この酒は深夜まで続き、壺一杯の酒はすっかり空になってしまった。

酔いしれた老張と老王を見ながら、私は思わず微笑んだ。この壺の酒のほとんどは彼らが飲んだものだ。老王の酒量が非常に大きいことに驚いた。

それに老張が...