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610話

「ありがとう、弟さん。これで安心したよ。彼の子供たちはあまり親孝行じゃなくてね。村の人に頼まれて彼の面倒を見てるんだが、こうして仕事ができるなら安心だ」と張さんはため息をついた。

この老人も苦労人のようだ。でも、ここなら安心だろう。ここは静かな場所だし、私も人をいじめたりしない。

「兄貴、じゃあ連れていきますね」と私は尋ねた。

張さんはうなずき、それから唖の老人のところへ行って言った。「おい、これからは王さんについて働くんだ。彼が言うことをしっかり聞くんだぞ。食事のことなども彼が教えてくれるからな!」

唖の老人は興奮した様子でうなずき、目には涙さえ浮かんでいた。相当な苦労をしてきたのだ...