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507話

その時、突然顾文文のことを思い出した。あの娘がどうしているのか知らないけど。

まあ、ちょっと考えただけだ。今頃はきっとあの亀野郎の王可の腕の中にいるんだろう。彼女のことなんて考えて何になる、うっとうしいだけだ。

そう思いながら、俺は老張と一緒に通りすがりの美女を品定めし始めた。正直、この三流大学の女子学生はマジで美人ぞろいだ。

これはおそらく、美人すぎて勉強に集中できず、結局こんな三流大学にしか入れなかったからかもしれない。

一キロほどの道のりはあっという間に過ぎ、私たちが入り口に着くと、すぐに「保富楼」という看板が目に入った。

思わず「いい名前だ!」と声を上げた。

「保富か、どれだけの富を保...