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503話

他に特に用事はなかったので、小張が私を学校まで送ってくれた。

学校に着くと、すぐに老張が門で見張りをしているのが目に入り、思わず笑顔で声をかけた。「老張さん、当番なんだね!」

老張は私の声を聞いて顔を上げると、私だと分かって喜色を浮かべ、興奮した様子で言った。「おや、老王じゃないか。来たんだな。今朝は早くからどこへ行ってたんだい?」

「ちょっと用事があってね。まだ当番続くのか?もう終わりなら、食事でもおごるよ」私は言った。ふと気づいたが、この学校で老張は私にとって最も親しい友人だった。

今、胸の内は非常に興奮していて、誰かに話を聞いてもらいたかった。

老張の顔にはにやりとした笑みが浮かんだ。「...