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290話

「これ、毒でも入ってないよね?」正直言って少し不安だった。ここで起きていることが少し変だと感じていたからだ。

だが、よく考えてみれば、今この時点で何かをするとは思えない。結局のところ、あの杜さんは先ほど銀行カードをくれて写真を撮らせたばかりだ。今すぐ自分を消すなんてことはないだろう。

そう考えて、私はそのまま食べ始めた。食事を終えてからはベッドに横たわり、美女の画像を見始めた。しばらくすると、ドアの外からまたノックの音が聞こえてきた。ただし、今回は男性の声だった。

「カメラマンさん、お食事は済まれましたか?」

きっと食器を下げに来る使用人が男性に代わっただけだろうと思い、私は答えた。「済んだよ...