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283話

杜月清は契約書を片付けて、笑みを浮かべた。「ふふ、もうすぐ分かるわよ」

彼女がそう言った時の口元の笑みは、どこか不気味で、思わず背筋が寒くなるほどだった。どう見ても良いことではなさそうだ。

だが今となっては、引き返すことはできない状況だった。

契約書の手続きが終わると、杜月清は棚から一台のカメラを取り出し、私に手渡した。

「後でこれで写真を撮ってもらうわ。しっかり撮るのよ」

私は頷いて問題ないと答えた。このカメラを見てみると、自分が持っているものより何段階も高級なものだった。

その後、二人で地下室を出ると、上に上がってようやく一息つけた。さっきの地下は本当に息苦しい雰囲気だった。

「こっちよ」...