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229話

「じゃあ、クラスメイト何人か誘って行くわ」

楊晴晴が電話で話しているのを聞いて、どうやら男子学生も一緒に行くらしいと分かると、私の心は落ち着かなくなった。

確かに楊晴晴は郊外へピクニックに行くだけで、そう遠くないとはいえ、男子学生のことを考えると、どうしても落ち着いていられなかった。

楊晴晴はもはや私の気持ちなど考慮せず、数人と一緒に郊外へ出かけた。全部で六人、女子四人に男子二人、そのうち二組はカップルだった。楊晴晴はもう一人の余った女子と組んでいた。

ピクニックの人出は少なくなかったが、楊晴晴は水を持ってこなかったため、他の人たちに先に行ってもらい、自分は水を買ってから追いつくことにした。

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