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197話

「やっと晴晴を説得できたけど、彼女の小さな顔にはまだ不満げな表情が残っていた。「あ、あの、超お兄ちゃん、私たちずっとお母さんに隠し通すわけにはいかないよね?」

確かにずっと隠しておくことはできない。所詮、火は紙に包めないのだから。

私は頷いた。「そうだね。でも今は本当に言えないんだ。私が思うに、お前はまだ学生だろう?卒業してからゆっくり機会を見つけて、お母さんに話そう。この数年でお母さんも良い人に出会えるかもしれないし、そうなれば彼女の心は他の男に向いて、自然と私たちのことも受け入れてくれるだろうよ」

私の言葉には一理あった。少なくとも晴晴は私の言うことを信じたようだ。

超お兄ちゃんは...