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180話

「思いつくのはそれだけだわ。じゃないと、こんなに上機嫌なわけがないし」

「小雲、大強、二人ともそんなに引っ張らないで。一体何があったのか教えてよ?」私は尋ねた。心のどこかで期待も膨らみ始めていた。

沈小雲は周大強と目を合わせてから、続けた。「兄貴、あのお金、あのお金が見つかったんだよ!」

えっ?

マジで?

この言葉を聞いた瞬間、私の心臓は興奮で胸から飛び出しそうになった。もう諦めかけていたお金が、今になって見つかったと言われたのだ。興奮しないわけがない。

「本当に見つかったのか?」思わず口から言葉が飛び出した。

沈小雲は力強くうなずき、泣き出しそうなほど喜んでいた。周大強も興奮を隠...