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1676話

まるで信じがたいものを目の当たりにしたかのようだ。

轟!

拳と掌がまたも激突した!

まるで爆弾が炸裂したかのように、私たち二人を中心に強烈な衝撃波が四方へ広がっていく!

リングに残っていた手すりの柱が引き抜かれ、リングの床面には目立った亀裂が走った。

ぷっ!

葉承は口を開き、一口の鮮血を吐き出すと、体ごと吹き飛ばされてリングから落下し、さらに十数歩も後退してようやく体勢を立て直した。

彼の顔は紙のように真っ青になっていた!

観衆は全員、目を見開いて固まっていた!

もし最初の一撃で私が偶然上手く立ち回っただけだとしても、今回はどうだ?

葉承がもう一度チャンスをくれるはずがない!

しかも彼の今の一...